2009年4月20日(月)「しんぶん赤旗」
釜石再生 知恵絞る
高橋議員・商店街役員・県課長・自民県議ら討論
革新懇がシンポ 岩手
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「安心して住み続けられるまちをどうつくるか」をテーマに岩手県の釜石・大槌地域の再生を考えるシンポジウムが十九日、釜石市で開かれました。
主催は釜石地域革新懇と釜石地方労連で、釜石市、大槌町を中心に病院職員や町内会の人びとら約百五十人が参加しました。
シンポは、高齢化率が著しく高く、人口が減少し続ける釜石市で、どう地域を活性化させるか話し合うもの。前川慧一・釜石地域革新懇事務局長の司会のもと、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員、県釜石地方振興局の小笠原誠企画振興課長、自民党の小野寺有一県議、長柴政義・釜石ゆかり人交流会代表、三浦秀次・大槌中央商店会副理事長の五人のパネリストが報告しました。
高橋議員は、「誘致企業と一蓮托生(いちれんたくしょう)ではなく、市民と行政が知恵を出し合うまちづくりが必要」と訴えました。
小笠原課長は「海産物や製鉄などを観光に生かす」、小野寺県議は「職業教育を見直し、人材の流出を防ぐ」、三浦理事長は「地産地消を推進し、活性化のベースをつくる」などと、積極的な提案をしました。
会場から八人が発言。三年前、市民病院と合併した県立釜石病院に対し「がん検診の設備がない」「受診が午後八時までずれ込んだ」などの意見が相次ぎました。