2009年4月20日(月)「しんぶん赤旗」
高齢者施設防火支援を
総務相「先手打つこと大事」
塩川議員
塩川てつや議員は十七日の衆院総務委員会で、十人の死者を出した高齢者入所施設「たまゆら」(群馬県渋川市)の火災事故を取り上げ、老人ホームなどへのスプリンクラーや火災報知機などの設置への支援の具体化を求めました。
塩川氏は、「施設運営者の責任は当然だが、所得が少ない要介護者が入所できる施設そのものが足りない。医療介護施設を削減した政府の責任が問われる」と強調しました。
また、四月の政令改正で自力避難が困難な入所者がいる施設の消防設備設置基準が強化されたものの、「資力に乏しい事業者も多い」とし、防火設備の設置などへの支援策を求めました。
岡本保消防庁長官は、小規模施設に対する住宅用火災警報器設置への支援を現在検討していると答弁。鳩山邦夫総務相は「人命にかかわることであり、小規模、大規模にかかわらず、老人ホームなど逃げ遅れの起きやすい施設には先手を打つことが大事だ」として、厚労省とも連携していく姿勢を示しました。