2009年4月22日(水)「しんぶん赤旗」
脳死判定 基盤整備を
臓器移植法改正 高橋議員に参考人
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衆院厚生労働委員会の臓器移植法改正に関する小委員会は二十一日、参考人質疑を行いました。
日本弁護士連合会の光石忠敬氏、国立小児病院・小児医療研究センターの雨宮浩・名誉センター長、海外で心臓移植を受けた青山茂利氏らの六人が意見を述べました。小児脳死について、大阪医科大学小児科学教室の田中英高准教授は、脳機能が「100%戻らないと断言できない」とし、判定後に身長が伸びたなどの事例を紹介しました。
日本共産党の高橋ちづ子議員は、脳死の判定が救急医療現場で日常業務に支障をきたさないか、臓器移植についての国民的理解の現状はどうなっているかなど、各参考人に質問しました。日本医科大学大学院の横田裕行教授は、家族が脳死を受け入れるには時間がかかること、それも含めて判定には平均四十五時間以上かかると指摘、「外来に影響を与え、急患を受け入れられない事例もあった」と基盤整備の必要性を訴えました。
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