2009年4月23日(木)「しんぶん赤旗」
海賊派兵法案 採決日程の強行
こくた氏 「到底容認できない」
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日本共産党の、こくた恵二国対委員長は二十二日、国会内で会見し、与党が「海賊対処」派兵新法案を二十三日の特別委員会で採決すると決めたことについて、とうてい容認できないと表明しました。
こくた氏は、「短い審議のなかでも法案のさまざまな問題点が浮かび上がってきた」と指摘。各国がソマリア沖で展開中の軍事的対応にもかかわらず海賊事件が増加していることや、世界中の海軍を集めても海賊問題は解決しないと米国防総省当局者が発言していることに加え、委員会の参考人質疑で「自衛隊派遣に賛成」の立場の人からも根本的解決には軍事的対応以外の取り組みが必要だという意見が出されたことは重要だと強調しました。
こくた氏は、いま必要なことは、海賊を取り締まる警察行動への財政的、技術的援助だとして、日本はそのための外交的努力こそ行うべきだと主張。自衛隊の海外での武器使用を拡大し、世界のどこででも限定なしに行動できるという同法案は、海外派兵恒久法づくりに道を開く憲法じゅうりんの法案であり、廃案を目指すと表明しました。
こくた氏は、民主党の法案修正について、政府案の自衛隊派兵や武器使用基準の拡大などの本質を変えるものではないと強調しました。
【Movie】「海賊対処」派兵法案 採決容認できない こくた国対委員長(09.4.22)
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