2009年4月24日(金)「しんぶん赤旗」
“働く人守る党に共感”
志位委員長の演説に参加者
千葉・成田
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千葉県成田市で、日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が二十三日、初めて開かれました。会場の成田国際文化会館には、「共産党のブームは聞いています。看板で知り、仕事帰りに来ました」という背広姿の空港関係者や、「党名には少しひっかかるけど、共産党の主張はいいと思う」という香取市の年配女性など幅広い初参加者が来場。成田市長・市議会議長、富里市長の祝電が紹介されました。
志位氏は「北朝鮮と核問題」「政治とカネ」「くらし」「外交」「日本共産党の“元気”の源」のテーマで熱弁をふるい、会場からは笑いや「ホー」という驚きの声、「そうだ」の声や拍手がたびたび起きました。
「政治とカネ」の問題で、志位氏は、西松建設の違法献金問題で、自民・民主の両党に自浄努力を求めるとともに国会も疑惑の徹底究明の責任を果たすべきだと表明しました。
千葉県では、自民党支部長であることを隠し、「完全無所属」を偽装していた森田健作知事に、違法献金疑惑や迂回(うかい)企業献金の問題が次々と発覚していることに言及。さらに千葉市長まで収賄容疑で逮捕されたことにふれると、聴衆から「恥ずかしい」との声がもれました。
志位氏が「企業・団体献金の全面禁止こそ腐敗を絶つ唯一の保障です。日本共産党を伸ばして日本の政治の大掃除を」と訴えると、ホールは拍手に包まれました。
志位氏はまた、社会保障の財源にふれる中で、大企業と大資産家に相応の負担を求める立場を表明しました。
日本では、株の売買や配当にかかる税金がたった10%だと述べ、外国特派員協会で「フランスでは29%だ」「アメリカでも25%だ」と驚かれたことを紹介するとメモを取る人もいます。
志位氏は、大企業の税と社会保険料の負担も日本では軽く、自動車産業では、日本はドイツの八割、フランスの七割しか負担していないと指摘。「企業献金をもらっていない党でこそ、大企業に世間並みの負担を求めることができます」と訴え、拍手を受けました。
「共産党は何を言うんだろう」とやってきた自営業の男性(59)=成田市=は、「自民か民主かと言われてもどっちもどっち。選挙でも×を書いてきた。話を聞いて今度は共産党だと思った」と話しました。
先日解雇されたばかりという成田市の元客室乗務員の女性(23)は、「大企業ほど人材を大事にしていない。働く人の立場を考えて、という志位さんの話にはすごく共感する」と話しました。
「今まで政治は難しいと思っていた」という成田市の女性(70)は、「医療費の窓口負担をゼロにしてほしい。ヨーロッパのこともよくわかる話だった」と満面の笑みを浮かべました。
障害者の生活と権利を守る千葉県連絡協議会代表委員・纐纈建史さんがあいさつ。衆院南関東ブロックの、はたの君枝、小倉忠平両比例予定候補が決意を表明し、盛んな拍手を受けました。