2009年4月25日(土)「しんぶん赤旗」
外国人の子ども支援要求
石井議員 就学問題を取り上げ
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日本共産党の石井郁子議員は二十四日の衆院文部科学委員会で、日本に住む外国人の子どもの就学問題を取り上げ、実態を把握し、支援を行うよう政府に強く求めました。
石井氏は、文科省が行ったブラジル人学校についての委託調査報告書(二〇〇四年)で、子どもの権利条約の批准国であるのに、外国人の子どもへの教育の機会を確保することへの努力を長期にわたり放置してきた文科省は「責務を怠ってきた」と厳しく指摘していることを紹介。これまで国として「どう対応してきたのか」とただしました。
塩谷立文科相は、外国人の子どもたちへの支援は「市町村の現場で対応が行われ、国の対応が遅れているのが現状だ」と認めました。
石井氏は、公的な支援が受けられないブラジル人学校で、学費が月二万円から四万円もかかるため、地方自治体が教科書代の支援を行うなどの努力をしていることを示し、国として「知恵を尽くし、支援の選択肢を増やすべきだ」と強調しました。
石井氏は、経済的理由でブラジル人学校をやめた子どもの四人に一人、約九百人はどこの学校にも行かずに「不就学」となっており、公立学校をやめた子どもについては人数すら分からないことをあげ、「全国でどれぐらいにのぼるか、政府がちゃんと把握し対策を」と要求しました。
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