2009年4月25日(土)「しんぶん赤旗」

原発推進の転換要求

吉井議員 再処理工場なぜ不具合


 日本共産党の吉井英勝議員は二十二日の衆院内閣委員会で、青森県・六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場(日本原燃)の問題について取り上げました。

 吉井氏は、再処理工場でのガラス固化の試運転で、白金族が固まり流れが悪くなるトラブルについて説明を求めました。

 原子力安全・保安院の平岡英治審議官は、ガラス固化の装置は、旧動燃東海工場で開発し、スケールアップ(再処理規模の拡大)の設計を行い日本原燃が決定したものだと説明しました。

 吉井氏は、東海工場のものよりも処理規模は五倍も増えていることを指摘。スケールアップの際の「電流、電圧、高周波の投入電力量など、データを把握しているのか」とただしました。

 平岡審議官は、データを政府として把握していないことを事実上認めました。

 吉井氏は、政府の対応は「責任ある対応とはいえない」と批判しました。

 また、吉井氏は、先進国が再処理を行う代わりに途上国に核燃料の製造や再処理施設建設を認めない、国際原子力エネルギー・パートナーシップの枠組みが、米政府による再処理施設と高速増殖炉計画の中止の発表やインドへの原発技術輸出の「二重基準」で崩壊しつつあることを指摘。「日本は、プルトニウム循環型の原発推進路線を転換し、再生エネルギーへの転換を思い切って図るべきだ」と強調しました。



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