2009年4月25日(土)「しんぶん赤旗」
政党に加入すると個性を伸ばせない?
〈問い〉親友と議論をしていたら、「日本共産党はいちばん信頼できる政党だが、組織に入ると個性が伸ばせないのでは」と言われました。どう考えますか。 (京都・一読者)
〈答え〉最近、「派遣切り」にあった労働者や演説会に参加して共感した人など、年齢も職業・経歴もさまざまな人が日本共産党に入党し、マスメディアも入党者の増加に注目しています。新しい入党者が、個性を生かしてのびのびと活動し、党の活動に新鮮な活力を吹き込んでいます。
日本共産党は、「党員の自発的な意思によって結ばれた自由な結社」(党規約第3条)として、一人ひとりの党員が豊かな個性と人間性をもち、党内の活動でもそれ以外の分野でも創意と自発性を発揮することを、大切にしています。実際に、多くの党員が得意なことや持ち味を生かしてサークルやボランティアなど多様な活動に参加しています。また、それぞれの条件に応じて労働組合や業者団体、農民組合、学生自治会などで活動したり、町内会や団地自治会の活動に参加したりしています。
40万人の党員は、さまざまな生活条件におかれ、国民と悩みや苦しみをともにしながら活動しています。だからこそ国民の苦しみや願いを深く理解・共有し、国民の苦しみを軽くするために献身するという「立党の精神」に立った活動を担うことを、党員の誇りにしています。
日本共産党が団結した党として力を発揮する保障となっているのが、決まったことをみんなが守るという組織のルール(民主集中制)です。それは、党員が自覚にもとづいて自発的に守っているルールです。今の政治や社会を変えたいという党員の「入党の初心」を生かし、このルールのもとで困難に立ち向かって活動することは、一人ひとりの党員としての成長を励ますことにもなります。
日本共産党は、人間が大切にされ、多様な個性の発揮と能力の発達が保障される社会の実現をめざしています。党員の個性を大切にしているのも、この目的のために活動する党としてのゆるぎない立場です。 (石)
〔2009・4・25(土)〕