2009年4月26日(日)「しんぶん赤旗」
“公共事業ムダなくせ”
市民団体交流 情報公開・住民参加を要求
塩川議員が発言
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ダム、埋め立て、道路などの問題に取り組む市民団体が集まって、「ムダな公共事業の徹底見直しを実現する全国大会」が二十五日、都内で行われました。全国から二百人が参加し、各地の取り組みを交流しました。
環境法律家連盟の谷脇和仁弁護士(高知弁護士会)が「環境、地域、文化を破壊する公共事業を止めることは、税の使い道を変え、政治を変えることになる。現地の声を交流し、政治を変える場にしていきたい」とあいさつしました。
集会では、圏央道建設による東京・高尾山の自然破壊、ダム問題や旧大規模林道、東京と大阪を結ぶリニア中央新幹線、淀川水系の大戸川ダム(滋賀県)の問題などに取り組む参加者が活動報告。
日本湿地ネットワークの伊藤昌尚さんは東京湾の三番瀬の埋め立てを狙った、「第二東京湾岸道路」などの計画があることを告発。「埋め立て計画にとどめをさすまで、油断なく運動したい」と訴えました。
集会に参加した日本共産党の塩川てつや衆院議員は、スミ塗りで隠した学者による国土交通省の八ツ場ダム(群馬県)の環境保全策を行っていた問題(本紙二十一日付)を紹介し「こうした事業ありきの工事の合理化とお墨付きを改めさせ、公共事業の情報公開を前進させよう」と訴えました。
集会では「聖域なき情報公開」「住民参加の徹底」「見直し中の工事凍結」をかかげ、「賛同する政党・候補者の躍進を大いに期待する」とした大会宣言を採択しました。
集会には、民主党、社民党、新党日本の国会議員が参加しました。
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