2009年4月28日(火)「しんぶん赤旗」

米軍基地内の環境汚染

立ち入り調査要求

井上議員


写真

(写真)質問する井上哲士議員=23日、参院外交防衛委

 日本共産党の井上哲士議員は二十三日の参院外交防衛委員会で、沖縄での米軍基地内の環境汚染問題について大半が公表されていない実態を明らかにし、基地内への立ち入り調査を実現すべきだと求めました。

 井上氏は今月、キャンプ瑞慶覧(宜野湾市など)からアスベストが廃棄された事件を挙げ、米軍は日本の基準より厳しい「環境管理基準」を持っているというが、守られていないと批判しました。さらに、環境汚染を通報するのは米軍の判断次第だと指摘し、普天間基地(同市)での汚染物質漏出事故の外務省への通報件数をただすと、同省の梅本和義北米局長は一九九九年以降、「三件」だと答弁しました。

 井上氏は、米軍への情報公開請求で九九―二〇〇六年の間に少なくとも十八件の事故が起こっていることが判明(『環境と公害』〇八年冬号)しているとし、「日本が知り得ない事故がたくさんあることを放置していいのか」と迫りました。

 加えて、普天間基地で三月に起きた燃料漏出事故の立ち入り調査で、米軍が写真撮影も土壌のサンプル採取も認めなかったことを批判。米軍基地の返還後に土壌汚染が問題になってきた例を挙げ、米側の責任で汚染回復をさせるべきだと強調し、返還前の基地内立ち入り検査や基地従業員への聞き取り調査を行うよう要求しました。



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