2009年4月28日(火)「しんぶん赤旗」

老齢・母子加算 再び

生活保護支えてと国会要請


 生存権裁判を支援する全国連絡会は二十七日、二〇〇九年度補正予算案などが衆院に提出されたなか、生活保護の老齢・母子加算復活を求める議員要請を行いました。約四十人が参加しました。

 老齢加算復活を求める生存権裁判の原告の一人は「裁判に勝ちたいから、要請行動に参加しました」と話しました。

 全国生活と健康を守る会連合会の辻清二事務局長は、母子加算が廃止された各地の母親から「多感な成長期をのびのび不安なく育てられないのは本当につらい」=札幌市=、「年に一度の息子の誕生日が祝えなくなりました」=京都市=、「働きたいけど仕事ない」=新潟県長岡市=などの声があがっていることを紹介。「『緊急経済対策』というが、大企業・大金持ち支援という太い柱で貫かれている」と指摘し、「切られてきた老齢・母子加算を取り戻し、社会保障制度を再構築していきたい」と語りました。

 要請行動に先立ち集会が開かれ、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員が参加。「補正予算案には母子家庭の母親への自立支援があるが、こんなものではごまかされない。十五兆円もの経済対策をするのであれば、母子・老齢加算を復活させるべきです」と語りました。



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