2009年4月28日(火)「しんぶん赤旗」

豚インフル Q&A


 メキシコや米国などで、豚インフルエンザが人から人へ広がったことが確認され、世界中に拡大することが心配されています。基本的な問題点を解説します。

■どういう病気?

 インフルエンザウイルスによって豚がかかる、肺など呼吸器系の病気です。

 通常流行するのは、人のインフルエンザと同様、晩秋から冬にかけてです。

■人も感染する?

 通常は、豚の間で感染するだけですが、豚を飼育するなど濃密に接触した人が感染したり、まれに人から人へ感染する例がこれまでも知られています。

 豚は人のインフルエンザウイルスにも感染します。豚と人のインフルエンザウイルスに同時に感染した場合、遺伝子に変化が起きて新型の人インフルエンザウイルスが出現し、大流行する可能性があると考えられています。

■どの様な症状?

 通常は、季節性のインフルエンザと同じで発熱や、せき、のどの痛みなどです。しかし、今回は、メキシコで多数の死者が出ている一方で、米国では出ていません。

 ウイルスの毒性は、さらに調査が進まないと、はっきりしません。

■予防や治療は?

 米国では、今回、抗インフルエンザウイルス薬のタミフルとリレンザに効果があったといいます。

 予防にはワクチンが最も効果的ですが、どんなウイルスなのかはっきりしないとつくれず、つくるとしても最短で半年かかるといいます。

■豚肉安全なの?

 きちんと加工された豚肉から人に感染した例はないといいます。ウイルスが死ぬ七〇度以上で加熱調理すれば、感染しません。



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