2009年4月30日(木)「しんぶん赤旗」
医師養成の臨床研修制度
拙速な議論やめよ
小池議員
日本共産党の小池晃議員は二十三日の参院厚生労働委員会で、新人医師養成のための臨床研修制度の見直しについて拙速な議論をしないよう要求しました。
小池氏は、厚労省の臨床研修制度見直し案について、「広範な医療界や自治体から疑問の声が上がっている。厚労省にパブリックコメント(公募意見)は何件きているのか」と質問しました。
厚労省の外口崇医政局長は、総数千二百四十一件にのぼると答弁。小池氏は、厚生労働省の医道審議会が同日、臨床研修見直しの結論をだそうとしていることについて「短期間にこれだけ多数の声が寄せられているのに、たった二時間で結論を出そうとしている」と批判。「パブリックコメントを含めてしっかり検討すべきだ」と迫りました。
小池氏は、医師不足の解消を、研修医の強制的な配置で行うことは許されないとし、「そこには、良い医師を育てるという一番大事な観点が欠落している」と指摘し、都道府県別の募集定員の上限設定については「撤回すべきだ」と強調。「パブリックコメントを通過儀礼にするようなことは絶対に許されない」と主張しました。
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