2009年4月30日(木)「しんぶん赤旗」
セブンイレブン戦略追及
「優越的地位の乱用」
吉井議員
|
日本共産党の吉井英勝議員は二十二日の衆院経済産業委員会で、大企業による不公正取引の問題を取り上げました。
吉井氏が取り上げたのは、セブンイレブン本部のドミナント(集中出店)戦略の影響をうけ、倒産したオーナー経営の既存コンビニエンスストアの事例。本部は既存店には、「系列店の百メートル以内には出店を認めない」と主張する一方で、自ら一定地域へ集中出店し、従業員の引き抜きまで行いました。
吉井氏は、「禁止されている優越的地位の乱用だ」と指摘。「実態を把握しているのか」とただしました。
公正取引委員会の中島秀夫取引部長は、「加盟する際や加盟募集の際に、希望者にたいし、どのような出店計画があるか等を開示しなければならない」「開示していない場合は、独禁法で禁止されている欺まん的顧客誘引に該当する可能性がある」と明言しました。
また、吉井氏は、業界三位のセントラルガラスが、地域支配力を背景に、中小ガラス店に対して不公正な取引方法を強制し、卸売価格に差をつけたり、取引を拒絶したりしている事例を告発。「調査し、厳正な対応を」と求めました。
公取委の舟橋和幸経済取引局長は、ガラス業界が三社で100%の高度な寡占状態にあることを認めました。