2009年5月2日(土)「しんぶん赤旗」

新型インフル

共産党、感染防止求める

関空・病院を調査

吉井・山下氏ら


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(写真)関西国際空港で検疫体制について聞く(正面右から)黒田、山下、吉井、宮本の各氏ら=1日

 世界各地に広がる新型インフルエンザ問題を受け、日本共産党の吉井英勝衆院議員や山下芳生参院議員、宮本たけし元参院議員らは一日、大阪府の関西国際空港や泉佐野市立病院で、検疫体制や患者の受け入れ対策について緊急調査しました。関空総務部への調査では、第三国を経由して帰国する乗り継ぎ客への検疫の甘さが判明。検疫官の抜本的増員の重要性が明確になりました。

 感染症指定病院の市立泉佐野病院では、応対した種子田護・総長や丹治精一事務局長が、補助金削減や医師不足で疲弊する医療現場の窮状を訴えました。発熱外来を設置した場合、既存の周産期医療などと「どう両立させるか頭が痛い」と風評被害も懸念。隔離病棟などの施設も必要だと訴え、「政治にしか頼れない」と国の対策強化を求めました。

 府庁では、健康医療部保健医療室地域保健感染症課の野田哲郎・副理事兼課長らから保健所の体制などを聞き取りました。その上で吉井氏らは、国内感染の発生に対する患者の受け入れ体制を拡充するよう求めました。

 調査には、わけ豊・衆院19区国政対策委員長や黒田まさ子府議、泉佐野市議らが同行しました。


米軍への対策強化

赤嶺議員ら外相あてに

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(写真)申し入れる赤嶺衆院議員(左から2人目)=1日、外務省沖縄事務所

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員と党沖縄県議団は一日、那覇市の外務省沖縄事務所を訪れ、中曽根弘文外相あてに新型インフルエンザ大流行に対する米軍基地の対策強化を申し入れました。

 申し入れ書は、米カリフォルニア州の米軍基地に所属する米軍兵士一人の感染の疑いが報告されるなかで「在日米軍、在沖米軍の検疫体制についての情報が一切明らかになっていない」と指摘。(1)全米兵と家族の検疫体制について情報公開する(2)感染の拡大を防ぐために、日本政府として米軍に対策を求めることを求めています。

 応対した久野和博副所長は、「米側とは緊密に連絡を保ち、米軍施設区域内における新型インフルエンザ対策に万全を期すよう継続的に米側に申し入れている」と回答。感染の疑いがある米兵の報告については、「引き続き関連の情報収集に努めていきたい」と述べるにとどまりました。

 赤嶺議員は「毎日どのくらいの兵員が移動するのか、米軍が万全の対策をとっているのかなど日本政府は責任を持って情報をつかむ必要がある」と述べ、米兵の出入国を政府が把握するよう強く求めました。県議団からは、嘉陽宗儀、玉城ノブ子、渡久地修の各県議が参加しました。



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