2009年5月3日(日)「しんぶん赤旗」
医療体制強化急げ
小池氏 新型インフルで主張
TBS系
日本共産党の小池晃政策委員長が二日のTBS系番組「サタデーずばッと」に出演し、新型インフルエンザについて、「弱毒性」という指摘もあるが、それでも高齢者など体力が弱っている人への影響は大きく、「決して軽視はできない」と指摘。同時に、「過剰反応にならないよう、正確な情報をきちっと伝えていくことが大事だ」と強調しました。
米は治外法権
司会のみのもんた氏が、米軍横田基地(東京)で感染の疑いのある渡航者が出たことに関連して、米軍基地が「治外法権」状態になっている問題に言及。小池氏は、「米軍基地は全国各地にあり『治外法権』にせず、日本のルールで管理させるべきだ」と主張しました。
その上で小池氏は、空港などの「水際」を守る検疫官が全国で三百六十人しかいない問題を一年前の国会質問で指摘したのに、放置されてきたとのべ、「政府の責任が問われる」と指摘しました。
北里大学医学部の和田耕治氏が病室不足を指摘。小池氏は、「どこの病院でもベッド数ぎりぎりまで患者さんが入院している。(新型インフルの)患者が多数発生することもいまから想定して医療体制の強化をすべきだ」と主張しました。
補正予算案は
十三・九兆円にのぼる補正予算案に関連し、自民党の衛藤征士郎衆院議員が国と地方の借金について、「先食いしてきたのだから、子どもたちにいい国を残すためにも、財政再建を考えていかなければ」などと発言。小池氏は、「先食いしたのは国民ではない。公共事業や特殊法人のムダ遣いをやってきた政府・与党の責任だ」と批判しました。
生活保護の母子家庭への加算の廃止で二百億円以上も削減されている問題で、公明党の高木陽介衆院議員が「子どもたちを応援をしようと(補正予算案で)四十億円をプラスした」などと発言。小池氏は、四十億円は母子加算の復活ではなく就学児に限った給付であり、子どもが就学していない家庭などには届かない制度で、「それではだめだ」と批判。みの氏も「母子加算を復活した上で加算するならわかる」とのべ、高木氏も、「十分かというと、まだまだだ」と言わざるを得ませんでした。
小池氏は、「一番暮らしが大変な人を応援するためにお金を使うのが政治の責任だ」と主張しました。
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