2009年5月6日(水)「しんぶん赤旗」

「6カ国」再開早期に

山下議員 政府に外交努力要求


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 日本共産党の山下芳生議員は四月二十七日の参院拉致問題等特別委員会で北朝鮮核問題の解決へ六カ国協議を再開させるための外交的努力を強めるよう改めて求めました。

 山下氏は、ロケット発射に対する国連安保理の議長声明を理由に、北朝鮮が六カ国協議からの離脱などを表明したことは「間違った態度だ」と批判したうえで、「なにより重要なことは北朝鮮の核開発をやめさせ、朝鮮半島の非核化を図ること」だと強調。日本政府には「その最良の場である六カ国協議を一日も早く再開させるための努力が求められる」と指摘しました。

 山下氏は、議長声明が「すべての加盟国」が「安保理決議一七一八号の下での義務を完全に順守する」よう求めたことを紹介。同決議が、六カ国協議に参加する「すべての関係国」が「外交努力を強化し、緊張を悪化させるおそれのあるいかなる行動も差し控える」と述べているが「日本政府も順守するのか」と確認しました。

 中曽根弘文外相は「一七一八決議は、当然のことながら順守していかないといけない」と答えました。

 また、山下氏は、帰国した拉致被害者に支給されている「拉致被害者等給付金」が支払い限度の五年を二〇一〇年三月に迎えるが、「支給の延長も検討するのか」と質問しました。

 河村建夫官房長官は、「帰国被害者の意見、要望を伺いながら、ご指摘の点も含め適切に対応していきたい」と述べました。



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