2009年5月8日(金)「しんぶん赤旗」
消費者政策部局の強化を
参院委参考人質疑 大門氏が質問
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参院消費者問題特別委員会は七日、参考人質疑を行い、全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長、主婦連合会の佐野真理子事務局長、日本弁護士連合会消費者行政一元化推進本部の石戸谷豊事務局長が意見陳述しました。
質問にたった日本共産党の大門実紀史議員は、消費者庁を設置した後で真価を問われるのは具体的な事故への対応だとして、「各省庁における消費者政策部局の強化が必要ではないか」と問いました。
阿南氏は、「各省庁の施策を消費者目線でチェックできる、消費者政策専任セクションなどの仕組みをつくることが絶対に必要だ」と表明。佐野氏は、「いろんな事故や事件が起きた時に、その対象に合った専門家がすぐ調査に入れるような体制をとっておく必要がある」と述べました。
また大門氏は、首相を会長に閣僚で構成し、現在も存在している消費者政策会議について、「消費者行政の足を引っ張ってきただけだ。これはなくすべきだと思うが、どうか」と質問。石戸谷氏は、「消費者庁と消費者委員会ができれば、会議は解消していくという方向でいいのではないか」と答えました。
大門氏は、消費者庁をつくる運動の先頭に立ってきた参考人に敬意を示し、「参院では抜けている所をしっかりとはめ込んで、できるだけ早く確実に法案を通していきたい」と表明しました。