2009年5月11日(月)「しんぶん赤旗」
反戦訴え24時間行動
米ホワイトハウス前で女性団体
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【ワシントン=西村央】米国の反戦女性団体「コード・ピンク」は十日の母の日を前に、九日午後一時からホワイトハウス前のラファイエット広場で二十四時間行動を始めました。「他の母親の子どもを殺すために自分の子どもを育てているのではない」と訴えるとともに、核軍縮や、女性と戦争などをテーマに車座になってグループで討論しました。
核軍縮の討論では、ボストンに本部がある「婦人国際平和自由連盟」のキャロル・ウーナーさんが、米国内の核関連施設の現状や、軍事費の実態を報告。核兵器廃絶に向けた発言が相次いでいるのが今の特徴と指摘しました。
ウーナーさんはまた、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が昨年十月の演説で核兵器廃絶への方向を打ち出したほか、ニューヨークで開催中の核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会では、核兵器全面廃絶に向けての積極的な議論があったと紹介しました。
論議では、四月のオバマ米大統領の「核兵器のない世界を追求」という発言を歓迎する声がありました。
参加者からは「米国はこの分野ではリーダーシップをとるべきだ」「核施設を抱える保守的な州で、どう核軍縮の運動をすすめるのか」などの発言がありました。
二十四時間行動では、アフガンの女性たちのたたかいを描いた映画監督が発言、平和の祈りなども行われます。