2009年5月13日(水)「しんぶん赤旗」

安全・安心のタクシーへ

4野党 道路運送法改正案を提出


 日本共産党、民主党、社民党、国民新党の野党四党は十二日、タクシー事業の規制を強化する道路運送法改正案を衆議院に提出しました。日本共産党から、こくた恵二衆院議員が参加し、衆院事務総長に法案を手渡しました。

 改正案は、二〇〇二年の道路運送法改悪による規制緩和の結果、タクシーの供給過剰が進み、利用者の安全低下や運転者の労働条件悪化が生じた事態を踏まえ、新規参入・増車や運賃の規制を強化するものです。

 〇二年に改悪された現行法では、需給調整が撤廃され、新規参入や増車は原則自由となっています。改正案では、新規参入や増車の条件として、「地域の需要に対して適切かどうか」を加え、過当競争を生み出す過剰な参入・増車に歯止めをかけます。

 運賃についても、改正案は、安全を確保できる適正な運賃であることを認可の条件とし、安全をおびやかす低運賃競争に歯止めをかけます。

 政府が今国会に提出している「タクシー適正化・活性化法」案の修正案も、あわせて提出しました。

 こくた議員は、「政府も規制強化にかじを切らざるをえなくなりましたが、規制緩和の大本にある道路運送法の改正には手をつけていません。国民の安全・安心と、運転者の労働条件を守るために、四野党が共同して法改正を提案した意義は大きい。実現をめざし奮闘したい」と話しています。


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