2009年5月15日(金)「しんぶん赤旗」

プルサーマル中止を

党比例予定候補ら九電に要請

福岡・佐賀・長崎


写真

(写真)要求書を手渡す衆院比例予定候補者ら=14日、福岡市

 佐賀県の九州電力玄海原子力発電所3号機(玄海町)のプルサーマル計画で、福岡、佐賀、長崎各県の日本共産党衆院比例九州・沖縄ブロック予定候補らは十四日、計画の中止などを九州電力に申し入れました。比例予定候補らは国内の核燃料再処理施設がトラブルを続けている状況を挙げ「核燃料サイクルが確立されていないまま、見切り発車するのか」と抗議しました。

 申し入れたのは、田村貴昭、せと雄也、ふちせ栄子の各衆院比例予定候補と川原やすひろ衆院福岡3区予定候補、三県の地方議員ら。

 申し入れでは、計画の中止のほか、耐震基準が明確にされないままでの「安全」の根拠、使用済み核燃料の中間貯蔵施設の候補地について明らかにするよう要求しました。

 九州電力は龍美樹エネルギー広報グループ長らが応対。計画中止については「プルサーマルは原子燃料サイクル確立の重要な第一歩で着実に進めることが大事と考えている」と回答しました。

 申し入れ参加者らは、「使用済み燃料をどうするのか決まっていないのに強行するのは、危険な実験だ」などと詰め寄りました。田村氏は「危険な方向(原発)はやめるようかじを切って、自然エネルギーに切り替えていかないといけない」と改めて中止を求めました。

 玄海原発には、五月下旬にMOX燃料がフランスから到着。国内初となる運転開始が十月下旬にも予定されます。



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