2009年5月17日(日)「しんぶん赤旗」
献金事件の説明ない
TV番組 小池議員 民主の対応を批判
日本共産党の小池晃政策委員長は十六日、TBS系番組「サタデーずばッと」に出演し、民主党の代表選挙をめぐって各党議員と討論しました。
司会のみのもんた氏は小沢一郎氏の民主党代表辞任について「なぜお辞めになったか説明が一向に出てこない」と述べました。小池氏は「おっしゃるとおり。(小沢氏は)『一点のやましいところもないが政権交代に支障が出た』という。なぜやましいところもないのに支障が出るのか。何も語られないままだ」と応じました。
西松建設の違法献金事件について小池氏は「自民党の金権体質と同じような事件だ。しかし小沢氏は西松建設のダミー団体から受け取った献金について、どこからもらったか分からない、詮索(せんさく)しないのが常識だという説明で終わっている」と指摘。
民主党の姿勢についても「こういう辞め方を認め、(鳩山由紀夫・岡田克也氏の)二人の代表候補は事件の問題点を語らず正当化する。小沢氏を重鎮として重用するという。これでは民主党全体が自民党と変わらないということになる」と批判しました。みの氏は「民主党はやっぱりこういう体質なのか」と述べました。
民主党の福山哲郎参院議員が「第三者委員会をつくった」と弁明したのに対し、小池氏は「第三者委員会ではだめだ。自ら説明するよう党首にいうべきだ」と批判しました。岩見隆夫毎日新聞編集局顧問も「第三者委員会でお茶を濁しちゃいけない」と述べました。
民主党の川内博史衆院議員は「小沢代表は『生活が第一』の政治を実現すると訴えて国民の支持を得てきた。ただ一点、代表就任前の政治資金の問題でつまずいた。断腸の思いだと思う」と小沢氏をかばいました。小池氏は「国民に支持されたからいいのだと、そんなことをいったら自民党に対して何もいえなくなる」と批判しました。