2009年5月19日(火)「しんぶん赤旗」

温室ガス

4%増案 成り立たぬ

デンマーク担当相 日本の目標批判


 デンマークのヘデゴー・気候エネルギー相は十八日、日本記者クラブで会見し、日本政府が六月に発表する温室効果ガス削減目標に対して「非常に野心的である必要性がある」と注文を付けました。政府が検討している「二○二○年に一九九○年比4%増」「25%減」までの六つの選択肢のうち、産業界が最も緩い「4%増」を採用するよう求めていることについては、「二十一世紀の世界の状況を考えると、決して成り立つものではない」と批判しました。

 同相は、主要排出国が地球温暖化対策に積極参加するためにも、日本が野心的な目標を示す必要があると説明しました。

 デンマークは、一三年以降の温暖化対策の新たな国際協定を決める年末の国連の会議(COP15=国連気候変動枠組み条約第十五回締約国会議)の議長国。同相は意見交換のため来日し、麻生太郎首相や斉藤鉄夫環境相らと会談しました。



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