2009年5月21日(木)「しんぶん赤旗」

核兵器廃絶の国際交渉へ

日本政府がイニシアチブを

志位委員長、麻生首相と党首会談

首相「オバマ演説はすごい」


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(写真)麻生首相(右)と会談する志位和夫委員長=20日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は二十日、麻生太郎首相と国会内で会談し、核兵器廃絶のための国際交渉開始にむけ日本政府としてイニシアチブをとるよう要請しました。日本共産党からは、市田忠義書記局長、こくた恵二国対委員長が、政府からは、河村建夫官房長官が同席しました。

 会談で志位氏は、「核兵器のない世界」をめざすことを国家目標にすると四月にチェコ・プラハで演説したアメリカのオバマ大統領に、核廃絶問題でのイニシアチブを求める書簡を送り、米政府から、感謝を表明する返書が届いたことを報告しました。

 そのうえで志位氏は、米政府の返書のなかで、核兵器廃絶という「目標にむかって具体的な前進をつくりだすため、日本政府との協力を望んでいる」と書かれていることを紹介。首相にたいし「被爆国の政府として、核兵器廃絶の問題を正面からの主題とした国際交渉を国際社会に呼びかけ、開始するためのイニシアチブをとってほしい」「唯一の被爆国の政府としてこれを行う道義的な責務、また権利がある」と求めました。

 麻生首相は、プラハのオバマ大統領演説について、「いままでに聞いたアメリカ大統領の演説のなかで最もすごい演説だ。核兵器をもっている国が(「核のない世界」を)初めて呼びかけたことに一番大きな意味がある」と自分も驚いて注目したとのべました。

 日本政府が核兵器廃絶のイニシアチブをとることについて首相は、北朝鮮の核開発問題が解決しないと核兵器廃絶も進まないとの考えも示しました。

 これに対し志位氏は、「北朝鮮の核開発をやめさせることも喫緊の課題だが、これを進めるうえでも、国際社会が核兵器廃絶に緊急に取り組むことが大切だ。北朝鮮問題を解決する力にもなる」と強調。重ねて核兵器廃絶の国際交渉に向けたイニシアチブを発揮するよう求めました。



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