2009年5月23日(土)「しんぶん赤旗」
正社員化を求める女性 三菱東京UFJを提訴
三菱東京UFJ銀行から「派遣切り」された女性(59)が派遣期間を超えて約七年も違法に派遣されていたとして二十二日、同社に正社員化などを求める訴訟を東京地裁に起こしました。
弁護団によると、銀行の「派遣切り」で提訴する事例は初めて。
訴状などによると、女性は一九九九年から、パートとして前身の東海銀行の都内の支店に勤務。二〇〇二年五月、十分な説明もなく子会社の派遣労働者に切り替えられ、同様の業務に従事してきました。
銀行と派遣会社は、女性を窓口の一般業務で働かせながら、派遣の期間制限がない専門業務だと偽り、三年の上限を超えて働かせた上、理由もなく三月末で雇い止めました。「黙示の労働契約」が成立しており、雇い止めは解雇権の乱用で無効としています。
提訴後、都内で記者会見した女性は、「『派遣切り』には納得がいかない」と批判。職場には泣き寝入りする女性が多いとし、「みんなを代表して頑張っていく」とのべました。
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