2009年5月23日(土)「しんぶん赤旗」

いまの選挙制度をどうすべきだと考える?


 〈問い〉 小選挙区のいまの選挙では、2位以下はすべて死票になります。日本共産党は、現在の選挙制度である小選挙区比例代表並立制をどうすべきだと考えますか。(東京・一読者)

 〈答え〉 日本共産党は現行の選挙制度を、民意を正確に反映できる制度に改めるべきだと提起しています。

 具体的には、全国11の比例ブロックの定数をそれぞれ2・5倍とした比例代表制のみの選挙制度にすることを提案しています。また、3〜5人区の中選挙区制に戻して定数を抜本是正するという主張もありますが、これも現状の改善につながる案として検討にあたいすると考えます。

 ある研究者は、「小選挙区制は民意をゆがめるこわれた鏡」と指摘しています。

 直近の総選挙は2005年におこなわれた、いわゆる「郵政解散選挙」ですが、ここでもそのことが証明されました。この選挙では、小選挙区部分についてみると、自民党の得票率は48%だったのにたいし、獲得した議席は73%にもなりました。「自民党の圧勝」といわれた選挙は、民意が正確に反映した結果ではなく、選挙制度によって人為的につくられたものだったのです。

 自民党や民主党は、さらに比例代表の定数を削減しようと競いあっています。民意を断ち切るのに等しいこんな選挙制度の改悪は、絶対に許されません。(駒)

 〔2009・5・23(土)〕


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