2009年5月25日(月)「しんぶん赤旗」

自民・民主 違いなし

民放で市田氏 金権腐敗体質を批判


 日本共産党の市田忠義書記局長は、二十四日のテレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」で、西松違法献金疑惑にかかわり、「金権腐敗体質をどう打破するかの問題で、自民も民主もまったく違いがない」と批判しました。

 討論の中で公明党の北側一雄幹事長は「政治とカネの問題が今度の(民主党の)党首選で語られなかった」と発言。これをうけて市田氏は、西松建設のダミー(隠れみの)の政治団体から、民主党の小沢一郎前代表だけでなく、自民党にも二階俊博経済産業相はじめ多数の議員が献金をうけていることを指摘。民主党が「第三者委員会」を設けて調査していることに対しても、「自らの党の代表が疑惑をかけられているのだから、政党として自浄作用を発揮すべきだ」とのべ、自民・民主両党とも自浄作用を発揮していないと強調しました。

 二十七日に行われる予定の党首討論が議論になり、問われた市田氏は「自民と民主だけの討論は率直にいっておもしろくない。多様な意見が反映される必要がある」と主張。司会の田原総一朗氏は「だからきょう、(番組に)よんでいる」とのべました。

 討論のテーマについて、両党が考えるべきものだとした上で、GDP(国内総生産)が年率換算で15・2%落ち込んだ原因はどこにあるのか、どのように立て直していくのか、オバマ米大統領が核兵器廃絶を国家目標とするとしたことなど、骨太な議論が必要だと強調しました。

 田原氏は「共産党はオバマ演説をほめたんだ」と発言。市田氏は「イラク戦争や日米関係ではいろいろあるが、核兵器廃絶は大きな視野にたって、とりくんでいくべき課題だ」とのべました。



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