2009年5月26日(火)「しんぶん赤旗」
ひな全15羽が巣立ち
聟島のアホウドリ
山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)は二十五日、今年二月に小笠原諸島の聟島(むこじま)に移送して人工飼育していたアホウドリのひな十五羽が同日までにすべて巣立ちした、と発表しました。
アホウドリは伊豆諸島の鳥島を主要な繁殖地としてきましたが、同島は火山噴火の恐れがあるため、聟島に新たな繁殖地を作る計画が進められています。
二〇〇八年二月に初めて聟島に十羽のひながヘリコプターで移送され、五月に全羽が巣立ちました。今年は二月五日に十五羽が移送され、順調に育ってきました。巣立ち後のひなは北太平洋のベーリング海、アリューシャン列島、アラスカ沿岸まで渡っていくとみられています。十五羽のひなのうち七羽には発信器がつけられていて、人工衛星で追跡される計画です。
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