2009年5月28日(木)「しんぶん赤旗」
「運動が世界を動かす」
原爆症解決求めた座り込み
厚労省前 志位委員長が激励
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原爆症認定集団訴訟の原告、被爆者、支援者らは二十七日、全面解決を求める二日目の座り込みを厚生労働省前の日比谷公園(東京・千代田区)で行いました。六十人が参加しました。
日本共産党の志位和夫委員長が駆けつけ、被爆者ら一人ひとりと握手して激励しました。
志位氏は、「距離や病気による線引きをせず、被爆の実態にそくして一括救済せよというみなさんの要求に対し、政府は明日の高裁判決を踏まえて責任ある対応をすべきです」と強調。核兵器廃絶にかかわるオバマ米大統領演説にふれ、「被爆者のみなさんの六十四年にわたる運動が世界の世論を変え、アメリカをも動かしつつあります。核兵器廃絶に向けた一日も早い国際交渉開始を求め、みなさんと力を合わせて頑張りたい」とのべました。
全国原告団の山本英典団長は、「原爆被害を軽く小さく狭く扱う日本政府に抗議するために訴訟にたちあがった。その抗議の声が世界を動かしつつあります。志位委員長が米大統領に書簡を送るなど核廃絶の先頭に立っていることに感謝します。ともに頑張りましょう」と応えました。
同訴訟は二十八日、東京高裁で判決が出されます。