2009年5月28日(木)「しんぶん赤旗」
アイヌ研究把握へ
紙議員に政府が答弁書
政府は二十六日、日本共産党の紙智子参院議員が提出した「アイヌ民族の歴史・言語等施策の拡充に関する質問主意書」に対する答弁書を閣議決定しました。
これまで全容を把握してこなかった大学・研究機関・博物館におけるアイヌ民族の歴史・言語の研究体制の現状について、「適切な実態把握に努めてまいりたい」と答弁しました。今後のアイヌ民族に関する研究体制や研究者養成にむけた環境整備の前提となるものです。
また、教育現場で実際にアイヌ文化の教育に携わっている教員から多様な要望が出されていることについては、「今後、教育委員会等を通じて把握してまいりたい」としています。
学習指導要領へのアイヌ民族に関する位置づけの拡充については、次回改訂で「社会の変化、児童生徒の状況等を踏まえつつ、将来的に中央教育審議会で御指摘の点を含めた幅広い観点から専門的な審議が行われる」としています。
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