2009年5月29日(金)「しんぶん赤旗」
消費者庁設置関連法案への大門議員の賛成討論
参院特別委
日本共産党の大門実紀史議員が二十八日の参院消費者問題特別委員会でおこなった、消費者庁設置関連法案にたいする賛成討論は次の通りです。
消費者問題にたずさわってきた議員の一人として、本法案が、全会一致で可決されることに感無量です。
この数年の消費者被害の拡大、事故の多発の大本には、政府の規制緩和路線や業界寄りの姿勢があったことを、率直に指摘しなければなりません。
法案成立にあたって、消費者庁をつくってほしい、消費者行政を立て直してほしいと運動してこられた、「ユニカねっと」をはじめ各団体のみなさんや日本弁護士連合会のみなさんの粘り強い取り組みに、心から敬意を表したい。みなさんが一生懸命とりくまれた署名活動や数多くの集会、国会要請、宣伝活動、その一つ一つがなかったら、消費者庁の実現や、この間の消費者施策の前進はなかったと思います。
また、市川正子さんや上嶋(じょうしま)幸子さんの、息子を失った母の思いは、今までも国土交通省や経済産業省を動かしてきましたが、消費者庁の設立にも大きな影響を与えました。
市川大輔(ひろすけ)君や上嶋浩幸君の命は、消費者庁の設立につながり、それが、これから、たくさんの命を救うことにつながっていくのだと確信しています。
そういう意味で、この法案は、現場の声、運動と、被害者の思い、国会の良識が合わさって作られた法案であります。この原点を忘れず、これからもみんなで力を合わせ、早急に残された課題をやりとげるとともに、立派な消費者庁をつくっていこうではありませんか。ともにがんばる決意を申しあげて、賛成討論といたします。
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