2009年5月29日(金)「しんぶん赤旗」

肝炎の恒久対策早く

B型訴訟原告団 党国会議員団と懇談


写真

(写真)B型肝炎訴訟原告(右側)の訴えを聞いて懇談する日本共産党の(左から)笠井、高橋、小池、こくたの各国会議員=28日、国会内

 全国B型肝炎訴訟原告団と同弁護団は二十八日、国会議員にたいする要請行動に取り組みました。

 九州原告団の梁井朱美さん(52)らは、国会内で日本共産党国会議員団と懇談して、国が責任を認めて謝罪し、被害回復を図ること、肝炎患者支援法を制定して安心して治療を受けられる恒久対策を確立することを訴えました。

 梁井さんは、長女を出産するときの血液検査でB型肝炎に感染していることを知りました。「天使のような長女」を出産したものの、母子感染したことを告げられました。さらに、次女の出産でも感染。「娘たちに大変な重荷を背負わせてしまった」と痛恨の思いを切々と語りました。

 三十六歳の男性原告は、「国体の強化選手」に選ばれるほどのスポーツマンでした。高校二年生のときラグビーの練習で負傷しB型肝炎に感染していることを知りました。「医師からは十年の命」と告げられ、「死んだほうがいいのではないか」と思い悩む苦しみを語り、「国は責任を認めて対策をとってほしい」と訴えました。

 日本共産党からは、こくた恵二、高橋ちづ子、笠井亮の各衆院議員と小池晃参院議員が出席しました。

 党国会議員一人一人が激励と決意をのべました。小池議員は、「最高裁判決で司法の判断は明白です。予防接種は義務だったわけで(感染の危険を知りながら)対策を怠ったのは犯罪にも等しい。与党案、野党案がでているがそれを前にすすめる議論をして立法に全力を尽くす」と語りました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp