2009年5月30日(土)「しんぶん赤旗」
若い人の共産党入党はどんな思いから?
〈問い〉 若い人の日本共産党への入党が増えています。どんな思いからでしょうか。(東京・一読者)
〈答え〉 いま若者は、「ルールなき資本主義」・日本の現実、とくに深刻な雇用破壊と貧困、重い学費負担などを前に、大変な生活苦にあえいでいます。「人間らしく働きたい」「お金の心配なく学びたい」と切に願い、「この現実を何とかしたい」と真剣に模索しています。同時に、こうした生活苦を「自己責任」のように思い込まされ、「生きづらい」「居場所がない」とも感じています。
日本共産党は、こうした苦しみに心を寄せ、“若者の生活苦は、「自己責任」ではなく、大もとに政治や社会の問題がある”“切実な願い実現へ、社会的連帯を広げよう、政治を変えよう”とよびかけ、国会論戦、財界団体との会談、草の根での労働・生活相談など、力をつくしています。この党の立場こそ、若者が信頼を寄せ、“この一員として、学び、行動し、生きていこう”と決意する、確かな力となっています。こうした党のとりくみの基礎に、ルールある経済社会をめざす綱領路線をもち、企業・団体献金も政党助成金もうけとらず、国民と結びついて活動していることがあることも、共感されています。
若者は、イラク戦争など目の当たりにしてきた世代として、「戦争も核兵器もない世界を」「人間として、殺したくない、殺されたくない」という思いや関心も強めています。党が、平和の国際秩序にむけた世界の大きな流れにたって、憲法9条擁護や核兵器廃絶(オバマ米大統領あて書簡など)へ奮闘していることにも、深い信頼が寄せられています。
世界経済危機や地球環境問題を前に、「資本主義の限界」への関心も強まっています。資本主義の利潤第一主義をのりこえ、誰もが個性豊かに生きられる未来社会への展望を学び、入党を決意する若者もいます。いま、若者の切実な思いと党の立場は、かつてなく響きあっています。力をつくせば、多くの若者を党に迎えることができます。(青)
〔2009・5・30(土)〕