2009年5月31日(日)「しんぶん赤旗」
定数削減 民主主義を壊す
出演者からも批判相次ぐ
TV番組で小池氏
日本共産党の小池晃政策委員長は三十日、TBS系テレビ番組「サタデーずばッと」に出演し、自民と民主がともに狙う、国会定数削減の名による“民意の削減”を厳しく批判しました。
番組では、総選挙を前に自民党内で議員定数削減論が“百家争鳴”状態で、「花盛り」だと報じられていることが話題になりました。同党内で出ている意見は、「五十削減だ」「百八十削減だ」などという大幅なものです。
小池氏は「定数削減というが、ねらいは比例区です。民意を一番反映する比例区をなくすということは、民主主義の問題です。これは絶対におかしい。小選挙区制こそ見直すときです」と強調しました。
岩見隆夫毎日新聞編集局顧問も、「(いまの定数削減騒ぎは)ちょっとひどいですね。バラマキじゃなくてばらばらでしょう」と批判しました。
公明党の高木陽介衆院議員は、「バナナのたたき売りじゃないので数字を挙げればいいというものではない」と語りました。
自民党の世耕弘成参院議員は、国民に新たな負担を求めるには「国会議員が身を切っていないと納得は得られない」などと発言。小池氏は、「定数を減らして少数政党を国会からなくし、消費税増税ができる国会をつくっていくということだ。身を切るなら政党助成金をやめるべきだ」と批判しました。
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