2009年6月3日(水)「しんぶん赤旗」
国会会期延長を議決
佐々木議員反対 悪政強行を批判
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自民・公明両党は2日の衆院本会議で、3日で切れる今国会会期を7月28日まで55日間延長することを賛成多数で議決しました。日本共産党と民主、社民、国民新の野党各党は反対しました。
政府・与党は、延長によって2009年度補正予算関連法案や「海賊対処」派兵法案などの成立や憲法審査会規程づくりを狙っています。
反対討論に立った日本共産党の佐々木憲昭議員は、安倍晋三氏、福田康夫氏と2代続いて政権を投げ出した後に就任した麻生太郎首相が、国民の信を問うことなく、国民に痛みを押しつけていることを批判。さらに海賊対処法案の成立や憲法審査会規程づくりを進めようとしていることについて、「悪法を通すための会期延長など、到底認めるわけにはいかない」と述べ、速やかな解散・総選挙で国民に信を問うよう求めました。
自民党の小此木八郎議員は、「重要法案の成立を図ることなく、このまま無責任に国会を閉じるわけにはいかない」と強調。憲法審査会規程づくりについては、「一日も早く国会の意思を決定し、立法府の不作為を解消しなければならない」などと執念をみせました。
民主党の松本大輔議員は、「いたずらな審議の引き延ばしはしないといっている。大幅な会期延長は不要」だと述べました。
会期延長によって、今国会中に解散されても、憲法54条によって40日以内の総選挙となるため、解散時期によっては8月2日か9日の投票、もしくは8月30日か9月6日の投票となる可能性が出てきました。都議選と同日となる7月12日投票の可能性も残されています。(佐々木議員の反対討論)
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