2009年6月3日(水)「しんぶん赤旗」

“規制緩和は過ち”

衆院委 タクシー事業で参考人

こくた氏質問


 2日の衆院国土交通委員会は、タクシー事業の規制に関する参考人質疑を行いました。同委員会では、日本共産党など野党4党提出の「道路運送法改正案」と政府提出の「タクシー適正化・活性化法案」が審議されています。

 日本共産党の、こくた恵二議員は、政府はタクシー事業の規制緩和を「バラ色」になると宣伝したが、「結果は『市場の失敗』ではすまない、利用者の命を脅かし、労働条件の悪化で労働者の生活が成り立たないほど深刻になっている」と批判。「タクシーの規制緩和は間違いであったと思うが、どう思うか」と質問しました。

 自交総連の今村天次書記長は、規制緩和は「サービスはよくなる。労働者の賃金、労働条件は改善される。いいこと尽くしだ」などとして推し進められたが「現実には反対の結果」をもたらしたと指摘。「過ちを改めるにはばかることなかれ、の精神で今後のタクシー政策を行っていただきたい」と要望しました。

 こくた氏は、タクシー事業の規制を強化する野党案と政府案について「いずれが現状打開に役立つか」と意見を求めました。参考人からは、「政府による法案の早い成立を望むが、野党提出の同法案もほぼ内容を同じくするものと理解している」(全国乗用自動車連合会の富田昌孝会長)、「いずれが打開に役立つのかといわれれば、政府案プラス4野党共同法案となる」(自交総連の今村書記長)との声が出されました。



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