2009年6月4日(木)「しんぶん赤旗」
東芝グループに勧告を
労働者、仁比氏らと厚労省に
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3年の期間制限を超えて働かせてきたのは違法だとして、愛知労働局に直接雇用の指導を求めて申告している東芝グループの男性派遣労働者が3日、日本共産党の仁比聡平参院議員らとともに厚生労働省を訪れ、愛知労働局の指導・助言に従わない派遣先に雇い入れ勧告を行うよう申し入れました。
男性は、派遣元から5月末で解雇通告されていました。5月21日の仁比議員の国会質問に舛添要一厚労相が、指導に従わない企業には勧告すると答弁したのを受けて派遣元が解雇を撤回しましたが、派遣先は契約を解除したままで労働局の指導に応じていません。
要請で男性は厚労省が指導した「雇用の安定」について、「雇用の安定とはクビを切ることか。仕事を失うことなのか」と訴え。
厚労省の担当者は、要件を満たせば勧告を行うと答えましたが、個別事案には答えられないとのべました。
仁比議員は、「労働局の指導が出てもう2カ月だ。一刻も早く勧告に踏み出すべきだ」とのべ、大臣答弁をふまえて検討し、報告するよう求めました。
申し入れ後、男性は「引き続き団体交渉や申し入れなどでがんばる。僕が立ち上がることで全国の運動も盛り上がってくれれば」と語りました。せこゆき子、八田ひろ子両衆院東海比例候補、木村えみ衆院愛知1区候補、もとむら伸子同3区候補らが同席しました。