2009年6月6日(土)「しんぶん赤旗」
労働局が「違法」通告
プレス工業 元派遣労働者訴え
広島
広島県尾道市で自動車部品などを製造するプレス工業(本社=神奈川・川崎市)の尾道工場が、派遣労働者を工場に雇い続けるために直接雇用と派遣契約を繰り返したことについて4日、広島労働局はプレス工業に違法であると伝えました。
派遣切りにあった男性(54)=尾道市=が今年2月に広島労働局へプレス工業を指導するよう申告書を提出し、広島労働局が同日、男性へ電話で回答したもの。
申告書によると、男性は2003年1月、派遣会社のファインテクノサービスに採用され、同年7月に尾道工場に就労して08年12月に解雇されるまでの5年6カ月間、就業場所や業務内容は同じでした。申告書は、プレス工業が男性に「雇用契約の申し込み」をしなければならないと訴えています。
これについて尾道工場は「詳細が検討できていないので、これから相談して対応したい」と話しています。