2009年6月9日(火)「しんぶん赤旗」
民意削る比例定数削減
市田書記局長、民主案を批判
日本共産党の市田忠義書記局長は8日の記者会見で、記者から「民主党が比例代表選挙の定数80削減、自民党も大幅に削減することを打ち出しているが」と問われ、「国会には自民党と民主党さえあればいい、共産党も公明党も社民党も国民新党もいらないと言っていることと同じで、最も反民主的な国民の民意を削るひどい考え方だ」と批判しました。
市田氏は、「国会議員の数が少なければ少ないほど良いというのは、民主主義の立場から言って間違っている」とのべ、日本はヨーロッパ諸国と比べても人口10万人あたりの国会議員の数は最低クラスであることを示しました。
また市田氏は、比例定数削減について「もっとも民意を反映する部分を減らすことで、これは『身を削る』のではなく、『民意を削る』ということだ」と指摘しました。
市田氏は、7日に生放送されたテレビ朝日系の討論番組で小池晃政策委員長が、国会議員定数の削減について「大政党だけが存在すれば良いという考えで、民主主義の破壊につながる」と主張し、出演した公明、社民の両党出演者も削減に異議を唱え、自民の石原伸晃幹事長代理は「自民と民主だけにするというのは国民の民意とかけ離れていると思う」と述べたことを紹介。「どんな政治的立場に立とうが、民主主義の根本原則から言えば、民意を正確に国会の議席に反映させることが不可欠だ」と強調しました。
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