2009年6月9日(火)「しんぶん赤旗」
社会保険・厚生年金病院 各地守る会が交流
公的医療機関 残して
社会保険病院・厚生年金病院などを公的な医療機関として存続させることをめざす全国交流会が7、8の両日、京都市内で開かれました。社会保険病院・厚生年金病院等の存続をめざす全国連絡会の主催。
人口11万人の市 署名6万超
熊本・八代
桂木誠志同連絡会事務局長が、公的な存続・充実を求める意見書などを提出した自治体・医師会が全国で476にのぼり、署名が36万2000人を超えたことを報告。RFO(独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構)にかわる保有者の早期決定のため、医師会や住民、自治会、商店会などとの懇談や集会、地方議会への請願・陳情活動、政府や自治体等への働きかけを強めることをよびかけました。
各地の守る会のとりくみを交流しました。熊本県では、地域医療の中核を担ってきた健康保険八代総合病院(熊本県八代市)存続署名にとりくんできました。全町内会を回って町会長にお願いしたところほとんどの町内会から協力が得られ、人口11万人(当時)のうち6万3000人の署名が寄せられました。地元商店街を励まそうと、昨年8月には会で夏祭りも開催しました。
奈良社会保険病院(奈良県大和郡山市)は2月以降、毎週、近鉄の駅前で宣伝を続け、守る会のニュースを配っています。存続の署名をすすめ、病院や市担当窓口とも情報交換しています。
社会保険神戸中央病院(神戸市)の住民の会は、病院の診療、存続への要望をたずねる住民アンケートを実施。「老齢の母が夜間救急で何度もお世話になっています。行政の最重要使命は住民の命を守ること、公的病院として存続を」などと求める声が寄せられています。
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