2009年6月13日(土)「しんぶん赤旗」
資産隠しは経済犯罪
SFCG問題 大門議員が追及
日本共産党の大門実紀史議員は11日、参院財政金融委員会で、経営破たんした商工ローン最大手SFCGの資産隠しについて、金融庁の監督責任をただしました。
今年2月に民事再生の手続き開始を申し立てたSFCGは、昨年秋から今年はじめにかけて、株や債権などの資産を関連会社に移動し、資産を隠していました。
大門氏はこの時期に日本貸金業協会による特別監査が行われていたことを指摘。内部告発文書を示して、SFCGが社員に資料隠しを指示していたことを明らかにしました。
そして、この内部告発が金融庁にもあったと述べ、どのように処理したのかただしました。金融庁の三國谷勝範監督局長は「情報が寄せられたら、関係部署に伝えている」と述べたのに対し、大門氏は「貸金業協会と東京都に伝えたが、協会は本格的な検査を行わず、検査権限のある東京都は動かなかった」と述べました。
大門氏は与謝野馨財務・金融相に貸金業法の改正で、協会による検査や監督が不十分な場合、金融庁が協会を検査できるようになったと指摘。「SFCG問題は前代未聞の経済犯罪だ。金融庁として徹底的に取り組んでもらいたい」として政府の見解を求めました。
与謝野財務・金融相は「借り手、消費者を保護するために金融庁としても法令をすべて駆使して努力していきたい」と答えました。