2009年6月14日(日)「しんぶん赤旗」
固定価格買い取り
法案に徴収根拠なし
太陽光発電 吉井議員が質問
|
日本共産党の吉井英勝議員は10日、衆院経済産業委員会で、非化石エネルギー2法案について質問。太陽光発電の電力会社による固定価格買い取り制度の費用を電気料金とは別枠で上乗せする根拠についてただしました。
資源エネルギー庁西山英彦電力・ガス事業部長は法案に根拠が明記されていないことを認めつつ「いまでも工事費負担金などは明記されなくても供給約款で徴収しているので、同じように扱う」と述べました。
吉井氏は「温暖化対策として行うことを工事費程度の扱いにするものだ」と批判。「法的根拠も不明確、電気料金ではないのに電気料金に上乗せ徴収、負担額も不明。しかも、『電気料金でないから』と公聴会も開かない。こんなめちゃくちゃな制度は認められない」と強調しました。
同日、行われた参考人質疑で吉井氏は、電気事業連合会の森詳介会長に電気事業連合とシャープが共同で行うメガソーラー発電(大阪・堺市)の発電コストについて質問しました。森氏は「1キロワット時あたり50円程度」と答えました。
吉井氏は日本消費者協会の長見萬里野参与に電気料金の引き上げ問題を消費者の立場からどう見るかについて質問しました。長見氏は「買い取り価格はいくらになるのか、価格がどのように変動していくのかまったく分からないので不安だ」と述べました。