2009年6月16日(火)「しんぶん赤旗」
共産党躍進で新しい政治を
都政でも国政でも
志位委員長 東京駆ける
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7月12日の投票日まであと4週間――まさに目前に迫った東京都議会議員選挙と、おそらく連続してたたかわれる総選挙で日本共産党の躍進を何としてもと、志位和夫委員長は14日、都内3区を駆け巡りました。
豊島区・池袋駅西口では吉良よし子都議予定候補、とくとめ道信衆院東京比例予定候補らと、江東区・深川不動尊前では、あぜ上三和子都議予定候補、谷川智行衆院東京比例予定候補らと、江戸川区・西葛西駅前では、河野ゆりえ都議予定候補、谷川予定候補らとともに、支援を呼びかけました。
自民党をはじめ他党の宣伝カーと各地でかち合う本番さながらの激戦の中、志位氏は、21世紀の日本の「進むべき道」として「二つの旗印」を大いに語り、都政では「逆立ち都政をただそう」と気迫の訴え。「躍進を願っています」「私たちの生活がかかった選挙。どうか勝ってほしい」など、どこでも共感の輪がグングン広がりました。
豊島区
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休日でにぎわう豊島区・池袋駅西口。駅前には、折りたたみいす持参で「特等席」をこしらえたお年寄りや、「共産党は、毅然(きぜん)としていうべきことをいうところが魅力」と駆けつけた男性(40)、消費税増税絶対反対の訴えに足を止めて拍手を送った10代の女性グループも。熱心に取材するフランス公共テレビのクルーの姿もありました。
志位氏は国政では、21世紀の日本の進路として(1)「ルールある経済社会」を築く(2)「自主・自立の平和外交」に転換する―という「二つの旗印」を縦横に語りました。
大企業との直接会談や核兵器廃絶問題でのオバマ米大統領への書簡と返書を紹介した志位氏の演説に、「共産党は変わりましたね」と感想を語ったのは通りがかりの会社員の男性(33)です。「自分たちの主義主張と現実政治のバランスをとって取り組んでいこうという姿勢がよかった」と。
客待ちのタクシー運転手(58)は「政府は庶民の暮らしがわかっていない。一度切り捨てられるとはい上がれない社会になっている」と訴えます。「『75歳以上の医療費無料化』など共産党の言うことはまったくその通り。民主か共産かまだ迷っているが、共産党には頑張ってもらいたい」といいました。(4面につづく)
江東区
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江東区の深川不動尊前で志位氏は、歩道にぎっしりと集まった聴衆に駆け寄り、次々と握手。「頑張ってー」との熱い声援にまじって、「どうか私たちの生活を守ってください」の切実な訴えも寄せられます。
志位氏は、都政では、自公両党だけでなく民主党も石原「オール与党」の一員で、都民の福祉と暮らしそっちのけで巨大開発に熱中してきたと厳しく告発。「逆立ち都政を変えよう」「住民の福祉と暮らしを守る都政を取り戻そう」と都議選の「旗印」を大いに語りました。
この中で、医師不足を口実に小児病院つぶしをすすめる都と、これに従う「オール与党」の姿勢は「逆立ち政治」の典型だと力説。一方で、病院つぶし問題でも、全国で唯一、30人学級に背を向けている問題でも、都民の運動と日本共産党の論戦の力で「オール与党」の一角が動揺し始めていると述べ、日本共産党躍進の意義を訴えると、聴衆は大きな声援と拍手で応えました。
元港湾労働者(62)は、「年金が少ない中で医療費が高いのは本当に大変。共産党には医療問題で頑張ってほしい」と期待を寄せました。
江戸川区
江戸川区の西葛西駅前では、「75歳以上医療費無料化」と書かれたカラフルなのぼりが林立し、ギターを抱えた青年やケーキの箱をさげた女性など通りがかりの人たちも演説に聞き入りました。
志位氏は、どの問題でも「財界・大企業にモノが言える党が必要です」と強調。民主党が企業・団体献金の3年後の禁止を言い出したことに、「法律で決めなくても共産党みたいに受け取らなければいい」と語ると、「そうです!」とのかけ声や笑い声も起きました。
志位氏は、「日本共産党を伸ばしていただければ、新しい国会で、『三つの仕事』を行いたい」と約束。(1)後期高齢者医療制度廃止や労働者派遣法抜本改正など具体的な提言活動で、国民の願いを実現する「リード役」を果たす(2)国会比例定数削減や憲法改悪など自民、民主の間違った政治の競い合いに対しては「ストップ役」を果たす(3)「国民が主人公」の民主的政権に向けて新たな国民的共同を探求する―と表明すると、聴衆からは「躍進を願っています」との声援と大きな拍手が起こりました。
演説をたまたま聞いた建設労働者の男性(66)は、「自公が民主になっても、代わり映えしない。共産党の人は街場ごとに困りごとの相談に乗っているといううわさを聞いているよ。雇用や福祉の問題で徹底的に頑張ってほしいね」と期待を込めました。