2009年6月17日(水)「しんぶん赤旗」

都議会に悪政の防波堤を

東京・杉並 市田氏、共産党躍進訴え


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(写真)会場満員の参加者に訴える市田忠義書記局長=16日、東京都杉並区

 「日本共産党の勝利で都民の希望を開く選挙にしたい」―。都議選(7月3日告示、12日投票)を目前に控えた16日、日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた党演説会が東京・杉並で開かれ、ホールいっぱいの市民が参加しました。「21世紀の日本の進路が問われる大事な選挙」と述べ、総選挙での複数議席の獲得、都議選での勝利を訴えた市田氏。参加者からは「市田さんの話はわかりやすい」「スカッとする」などの感想も多く聞かれました。

 市田氏は「ルールある経済社会をつくる」「自主・自立の外交に転換する」という日本共産党の旗印を詳しく解明。雇用破壊では「人をモノ扱いするのはやめろ」「人間らしい働き方を」と立ち上がった労働者とスクラムを組み、一大政治問題にしてきた日本共産党の力を語りました。

 日本共産党の職場問題学習・交流講座では、たたかいに立ち上がった派遣労働者から「たしかに僕はいま物質的には貧困です。でも日本共産党に入党して、いまの気持ちは豊かです」「あのとき僕がもらったのはカンパだけではなく希望と勇気だと思う」「今度は僕が助ける側に回りたい」と大企業の横暴に負けずに頑張る力強い発言が出たことを市田氏が紹介すると、大きな共感の声。「日本共産党は企業・団体献金とも政党助成金とも一切無縁の党。だから財界・大企業に堂々とモノがいえる」と力を込めると大きな拍手に包まれました。

 市田さんの話をメモを取りながら聞いていた男性(29)は「派遣切りが現行法にてらしても違法だというのを大企業に堂々といえるのは共産党しかないと改めて思った。ひどい労働実態が全産業に広がりつつあるが、その政治災害を追及できるのは共産党しかないと感じた」と話していました。

 さらに市田氏は、国政とあわせ都政では、自民、公明、民主が「オール与党」となって悪政の推進役をしていることを多くの事実で解明。「国民の暮らし破壊の暴風雨が吹き荒れている。そういうときこそ国の悪政から都民を守る防波堤の役目を果たすのが東京都の仕事」と述べ、党都議団の値打ちを鮮明に語りました。

 市田氏が「都議会を覆う『石原タブー』を打ち破ってきた人」と吉田信夫都議の活躍を紹介すると、会場からは大きな拍手。母親と一緒に日本共産党の演説会に初めて来たという女性(38)は「普段から高齢者がいじめられたり、若者が夢を持てないとか解決策が分からなくてもんもんとした気持ちだったが、演説会に来て日本共産党は駆け引きなしで純粋に国民のことを考えていると思った」と話しました。

 自営業の男性(70)は「オバマ米大統領の核兵器廃絶の発言は、人間として素直な気持ちを表したのだと思う。原水爆禁止運動のスタートの場として誇りある歴史を持つ杉並で、吉田さんを勝利させたい」と募金袋をスタッフに渡しました。

 演説会では、とくとめ道信衆院東京比例予定候補、沢田俊史衆院東京8区予定候補、吉田都議がそれぞれ決意を表明しました。



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