2009年6月18日(木)「しんぶん赤旗」

温室ガス削減

先進国に40%要求

日本には19% 37途上国が提案


 中国など37の途上国は17日までに、2013年以降の地球温暖化対策として先進国全体が温室効果ガス排出量を20年までに1990年比で「少なくとも40%削減」するよう求める提案を、国連気候変動枠組み条約事務局に出しました。

 これは現行の京都議定書の修正案として出されたもの。13〜20年を同議定書の第2約束期間(削減目標実施期間)とし、「1850年から2005年までの歴史的責任の原則」に基づいて、先進国の削減数値目標を提示しています。議定書は08〜12年を「第1約束期間」としています。

 国別目標として、日本は90年比19%減、欧州連合(EU)は28%減、米国は26%減などを提示しています。最初に産業革命に踏み出した英国は43%減とされています。

 提案国は中国のほか、ブラジル、インド、インドネシア、南アフリカなど。

 これに先立ちフィリピンも京都議定書修正案を提出。約束期間を13〜17年、18〜22年に分け、日本はそれぞれ38、64%、EUは37、62%、米国は39、66%削減(90年比)などの個別目標を示しています。

 これらの提案は、今後の温暖化対策についての国連特別作業部会で検討されます。



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