2009年6月19日(金)「しんぶん赤旗」
「郵政民営化で社会保障充実」どうなった
塩川議員 自民ビラで質問
総務相「成果」示せず
|
日本共産党の塩川てつや議員は18日の衆院総務委員会で、鳩山邦夫前総務相と交代したばかりの佐藤勉総務相に対し郵政民営化に対する認識をただしました。
塩川氏は、郵政民営化を焦点にした2005年の総選挙で自民党が配布したビラを紹介。同党はこのビラで、郵政民営化で「社会保障の充実が可能に」のほか、地方経済の立て直しや戦略的外交の推進、安全保障の確立にもつながるなどと大宣伝していました。
塩川氏は「郵政民営化でこういう効果が表れたのか」と質問。自民党の衆院議員でもある佐藤総務相は「(ビラを)みたことはない」などと無責任な答弁に終始しました。
さらに塩川氏が「民営化でよくなったことがあるのか」と聞くと、佐藤総務相は「民営化路線は間違いではない」と述べながら、民営化の「成果」は一つも示せませんでした。
塩川氏は、郵政民営化はサービスの後退をもたらしただけで、総務相の答弁でも「その成果を一言も語れなかった」と指摘。4分社化など郵政民営化そのものを一から見直すべきだと主張しました。