2009年6月24日(水)「しんぶん赤旗」

規制強化法

タクシーの安全守る

FMラジオ こくた氏、意義語る


 日本共産党の、こくた恵二国対委員長は22日夜、FMラジオJ―WAVEの情報番組「JAM THE WORLD」に出演し、政治ジャーナリストの角谷浩一氏らの質問に答えながら、19日に全会一致で成立したタクシー規制強化法の意義について語りました。

 同法は、タクシーの供給過剰地域で台数規制を行い、適正運賃をめざすことなどを柱にしています。タクシーの安全低下をもたらした規制緩和・競争優先の「構造改革」路線の流れを、「安全・安心」の方向に転換するものです。こくた氏は、野党4党による修正案の提案者でした。

 こくた氏は番組で、2000年の道路運送法改悪で規制緩和した際、政府が、タクシー需要は増え、労働者の給料も増え、運賃は下がる、安全は向上するといったと指摘。しかし現実は、需要は減り、労働者の賃金は下がり、事故率も増えるなど、「規制緩和でなんでもよくなる、バラ色になるといったことが間違いだったことが事実で証明された」と強調しました。

 特に、会社側が利益を確保する一方で、労働者の多くが「ワーキングプア」の状況に置かれていること、「累進歩合制」(売り上げが多くなるほど労働者の取り分が増える)によって、労働者が長時間労働を余儀なくされていることを告発しました。

 「(新法で)労働者の窮状は救えるのか」との司会者の質問に、こくた氏は「今後の運動にかかっています。今回、地域協議会といって、各地域で業界団体、労組、有識者、消費者、自治体も参加して、台数、賃金、運賃をどうするかということも含めて決めるとしました。これを私は実効あるものにしたい」と述べました。同時に、運転手の質や格を上げることで安全・信頼を保障するという制度も、今後は考えなければならないと指摘しました。

 角谷氏は、「野党4党が政府案を修正させて結果的に可決させた。つまり国会全体の総意でタクシー業界を変えなければいけないとなったことも新しい動きだと思う」と述べました。



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