2009年6月25日(木)「しんぶん赤旗」
チツソ免罪法案撤回せよ
水俣病不知火患者会・弁護団 与党と民主に抗議
水俣病不知火患者会とノーモア・ミナマタ国賠等請求訴訟原告団・弁護団は24日、急きょ上京し、国会内で自民・公明の与党や民主党への要請行動を開始しました。これは、与党と民主党の国対委員長が、水俣病の潜在被害者がいるにもかかわらず加害企業チッソを免罪し幕引きを図る「特別措置法案」など「救済」法を今国会で成立させることで合意し、その動きを加速させていることに抗議するものです。
不知火患者会・弁護団の一行は同日、国会内で記者会見し、園田昭人弁護団長は、「(被害者を切り捨て)チッソのみを救済する与党法案をベースに協議し、決着を図ろうとするもので断固認められない」と強調。「現場を無視して民主党が与党に協力するならば、そんな政党に国のあり方は任せられない」と激しく抗議しました。
大石利生・不知火患者会会長(原告団長)は、「被害者の気持ちを分からない人たちが、勝手に自分たちで決めて立法化にもっていくのが腹立たしい。このような暴挙は許してはならない。国会議員に、水俣病の本当の姿を知ってもらうために不知火患者会は上京する」と決意を語りました。不知火患者会は25日から、衆院議員会館前で座り込みを行います。
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