2009年6月25日(木)「しんぶん赤旗」
配転は本人同意とれ
小池氏 NTT問題で要求
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日本共産党の小池晃議員は23日、参院厚生労働委員会で、NTTが、2002年の大リストラ計画で、「50歳退職・再雇用」を選択しない労働者に、異職種・遠隔地配転を強要し続けている問題を取り上げました。
小池氏は、年老いた両親を介護していたのに北海道苫小牧市から東京に配置転換された労働者が配転の無効を求めた裁判では、「育児介護休業法26条に反する人事権の乱用は違法」(3月、札幌高裁)と認定されたことを示しました。
また、ILO(国際労働機関)条約勧告適用専門委員会が02年に、「日本政府は労働者の家庭的責任について配慮したと報告しているが、労働者の異議申し立てが無視されている」と転勤の強制の慣習を見直すよう求める報告書を出していることもあげ、「NTTのように『仕事か、家族か』という選択を迫る姿勢は、言語道断だ。家族的責任を有する労働者の配転等については、本人同意を条件とすることを法に明記すべきではないか」と求めました。
舛添要一厚労相は、法改正には踏み込みませんでしたが、「気持ちは小池さんに非常に近い」と答えました。