2009年6月26日(金)「しんぶん赤旗」
佐藤総務相に談合6社献金
7年間に1142万円
規正法所管 資格問われる
山下議員追及
佐藤勉総務相が2001年〜07年の7年間に、談合事件で排除勧告を受けた企業6社から計1142万円の献金を受けていたことが25日、明らかになりました。参院総務委員会で、日本共産党の山下芳生議員が追及したもの。麻生内閣で談合企業献金がわかったのは、河村建夫官房長官、金子一義国交相、中川昭一前財務相らに続くものです。
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山下議員によると、佐藤総務相が支部長を務める「自民党栃木県第四選挙区支部」が献金を受け取っていたのは、公正取引委員会から05年に排除勧告を受け、工事を発注した宇都宮市と、国土交通省から、それぞれ指名停止処分を受けた6社。公取委は勧告書で、宇都宮市発注の建設工事では、おそくとも01年4月以降、国交省・道路公団発注の鋼橋上部工事では、02年4月以降、談合が行われていたと指摘しています。
山下氏は、談合中だけでなく、排除勧告や指名停止処分を受けた後も献金を受けていたことを指摘。「マスコミでも報道され、知らないはずがない。にもかかわらず、談合企業から献金を受けていたのか」と迫りました。また、麻生内閣で談合企業などからの献金を返却した大臣が何人もいるとして、「返却しないのか」とただしました。
佐藤総務相は、「具体的事情は把握していない。具体的な状況を調べたうえで対処したい」とのべました。
山下氏は、佐藤総務相には、日本歯科医師連盟(日歯連)から500万円の「う回献金」疑惑があることも指摘。「政治資金規正法を所管する大臣としての資格があるか疑わしい。このままでは国民は納得しない」と厳しく指摘しました。
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